企業の価値は、市場競争の中だけで決まるとは限りません。
社会や制度の中に「前提」として組み込まれているかどうか
が、
長期的な安定性を左右する場合があります。
このカテゴリでは、
国家・社会インフラ・制度と不可分な位置を占める企業に注目します。
「制度・インフラ構造」を見る視点
- 社会システムや公共インフラへの深い組み込み
- 国家・自治体・公共機関との継続的な関係性
- 代替が難しい、もしくは置き換えに高い社会コストがかかる
- 景気循環よりも制度・人口・社会需要に左右される
- 「競争力」よりも存在の必然性が問われる
制度・インフラに組み込まれた企業
三菱重工業|国家インフラと安全保障を担う「最後の請負人」
発電・防衛・原子力を通じて制度と不可分に結びつき、代替不能な現実解を提供し続ける。
IHI|航空とエネルギーを支配する「回転機械」×制度インフラ企業
航空エンジンの寡占構造とライフサイクル収益に深く組み込まれた存在。 アンモニア燃焼技術で、脱炭素時代のエネルギー基盤にも食い込む。
エーザイ|認知症治療を「社会インフラ」へ拡張するヒューマン・ヘルスケア企業
レケンビは起点にすぎない。診断・治療・ケアを結び、 認知症を「管理可能な慢性疾患」へ転換するエコシステム構築者。
日油|生命と国家に組み込まれた高参入障壁化学
医薬承認と防衛規制に支えられ、社会インフラとして外せない地位を築く。
ショーボンドHD|老朽化を需要に変えるインフラ補修
社会資本の維持管理に組み込まれ、時間とともに重要性が高まる。
J-POWER(電源開発)|日本の電力網を支える「背骨」と脱炭素の現実解
送電網・揚水発電という不可欠なインフラ資産を握り、 理想論ではない現実的な脱炭素を実装するエネルギー企業。
制度・インフラ構造に組み込まれた企業は、
高成長を約束する存在ではありません。
しかし、社会から切り離しにくいという特性は、
長期で向き合う際の「安定軸」になり得ます。
