【2026年改正対応】受け取り方で税負担が変わる
一時金・年金・併用の最適解
iDeCoは「始め方」以上に、受け取り方(出口戦略)が重要な制度です。 特に、2026年1月から適用される税制改正により、従来の定番だった 「5年空け戦略」は通用しなくなりました。
結論から言うと:
2026年以降は「一時金ありき」ではなく、
年金受取を軸にした柔軟な出口設計が新たなスタンダードになります。
2026年以降は「一時金ありき」ではなく、
年金受取を軸にした柔軟な出口設計が新たなスタンダードになります。
2026年改正の核心:「10年ルール」とは何か
今回の改正で重要なのは、退職所得控除そのものが廃止されるわけではないという点です。 問題になるのは、
- iDeCoを一時金で受け取る
- 会社の退職金も一時金で受け取る
- その受取時期が近い
この3条件が重なるケースです。
改正内容の要点
- 2025年まで:5年空ければ勤続期間の重複調整なし
- 2026年以降:10年以上空けないと重複期間分の控除が調整対象
※法律上は「10年空け」が明文化されたというより、
実務上10年以上空けないと控除がフルに使えないケースが増えるという理解が適切です。
受取方法の基本整理:一時金・年金・併用
① 一時金受取
- メリット:退職所得控除が使え、税率が非常に低い
- デメリット:退職金と時期が近いと控除調整リスクが高い
② 年金受取
- メリット:公的年金等控除が使える/10年・19年ルールの影響を受けない
- 注意点:65歳以降は公的年金と合算課税。所得次第で社会保険料が増える可能性あり
③ 併用受取
一部を一時金、残りを年金で受け取る方法。
控除枠・生活費・税率を微調整できるため、実務的には最も使われます。
受取順序のルール整理:「10年」と「19年」
パターンA:iDeCo → 退職金(10年ルール)
2026年以降、最も注意が必要なパターンです。
- 60歳:iDeCo一時金
- 65歳:会社の退職金
この場合、間隔は5年しか空かず、勤続期間の重複調整が入り、 退職所得控除が減額される可能性があります。
パターンB:退職金 → iDeCo(19年ルール)
こちらは従来からあるルールです。
- 退職金受取から19年以内にiDeCo一時金を受け取ると控除制限
- 定年直後のiDeCo一時金は税制上かなり不利
【改訂版】ライフステージ別・最適戦略
会社員(退職金あり)
- 基本:iDeCoは年金受取を軸にする
- 退職金が少ない場合のみ、一時金併用を検討
- 必ず事前シミュレーションを行う
自営業・フリーランス(退職金なし)
- 10年・19年ルールの影響なし
- 一時金受取で退職所得控除をフル活用が王道
万が一のとき:iDeCoの相続と死亡一時金
死亡後3年以内
- みなし相続財産として扱われる
- 非課税枠:500万円 × 法定相続人
- 遺産分割協議不要
【要注意】死亡後5年超
死亡一時金としての権利が消滅し、
遺産分割協議が必要な「相続財産」扱いになります。
まとめ:出口戦略の最終結論
- 2026年以降、「5年空け」は安全策ではない
- 一時金に固執せず、年金受取を組み合わせる
- 退職金の有無で最適解は完全に変わる
iDeCoのゴールは「非課税で増やすこと」ではなく、
「税金を抑えて使うこと」です。
「税金を抑えて使うこと」です。
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