景気後退リスクと金利上昇のはざまで、「株か債券か」が再び注目のテーマに。
エクイティリスクプレミアムから見た“今の最適解”と、プロが実践するバーベル戦略を初心者にもわかりやすく紹介!
「そろそろ投資を始めたいけど、株と債券、どっちがいいの?」
「ニュースで『金利が4%』って聞くけど、これって投資のチャンス?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?景気の先行きが不透明な今、この古典的な悩みが、かつてないほど重要になっています。この記事では、複雑な経済ニュースを一切かみ砕き、今あなたの資産をどちらに置くべきか、その答えを導き出します。
この記事で分かること
- ✅ なぜ今、「株か、債券か」が世界中の投資家の最大の悩みなのかが分かる!
- ✅ 専門家が使う「投資の物差し」を使って、どっちがお得か自分で判断できるようになる!
- ✅ あなたの年齢や性格に合った、具体的な投資戦略が見つかる!
ステップ① そもそも、株と債券をどう比べるの?
まず、性格の違う「株式」と「債券」を、同じ土俵で比べるための「共通の物差し」が必要です。それが「利回り」です。
債券の利回りは分かりやすいですね。例えば「米国10年債利回り:4.0%」なら、ほぼノーリスクで年4%のリターンが期待できる、という意味です。
一方、株式の利回りは少し計算が必要です。企業の「稼ぐ力」を株価で割った「株式益回り」という指標を使います。
⚖️ 今、どっちがお得?天秤比較
株式益回り (S&P500)
4.53%
(企業の稼ぐ力ベースのリターン)
vs
債券利回り (米国10年債)
4.00%
(ほぼ約束されたリターン)
株式のリターンが債券を 0.53% 上回っている状態。
これを専門用語で「エクイティ・リスク・プレミアム(ERP)」と言います。
結論から言うと、「ほんのわずか、株式が有利」な状況です。ただし、この0.53%という差は、株価の変動リスクを考えると、決して大きいとは言えません。「リスクを取る見返りが少ない」とも言える、非常に悩ましい水準なのです。
ステップ② もし〇〇が起きたら?未来のシナリオ
この微妙なバランスは、今後の経済イベントによって大きく変わります。いくつか見てみましょう。
【シナリオ1】利下げが始まる(金利が3.5%に低下)
➡ 債券の魅力が下がり、相対的に株式がかなり有利になる。
【シナリオ2】景気後退で企業の業績が悪化(利益が10%減)
➡ 株式の「稼ぐ力」が落ち、債券が有利になる。
【シナリオ3】株価が10%下落する
➡ 株が割安になり、将来のリターン期待が高まるため株式が有利になる。(買いのチャンスかも?)
このように、「利下げ」というポジティブなニュースがあっても、同時に「景気後退」が起きてしまうと、株価には必ずしもプラスにならない、という複雑な状況なのです。
ステップ③ プロはどう動く?今すぐ真似できる「バーベル戦略」
では、こんな難しい局面で、私たちはどうすれば良いのでしょうか?世界のプロ投資家が実践している、「バーベル戦略」が1つの答えになります。
🏋️♂️ 守りと攻めの「バーベル戦略」
景気後退リスク(守り)と金利低下のチャンス(攻め)の両方に備える考え方です。
🛡️ バーベルの片側【守りの資産】
コアとなる債券をしっかり保有。金利4%の国債は、資産の土台として非常に魅力的。
- 米国国債:ポートフォリオの安定性を高める。
- 物価連動国債(TIPS):もしものインフレ再燃リスクに備える。
⚔️ バーベルの片側【攻めの資産】
「質の高い」株式を厳選して保有。景気が悪化しても倒れにくい、優良企業に絞る。
- 高収益企業:不況でもキャッシュを稼げる。
- 財務優良企業:借金が少なく、倒産リスクが低い。
📌 まとめ:あなたに最適なアクションプランは?
最後に、投資家のタイプ別に具体的なアドバイスです。
若い投資家(20〜30代)の方
基本は株式中心の積立投資でOK。長期的に見れば、利下げは株価の追い風になります。債券は「暴落時のクッション」程度に少しだけ持つのがおすすめです。
中堅〜ベテラン投資家の方
まさにバーベル戦略が最適。株式と債券の比率を調整しながら、リスク管理を徹底しましょう。景気後退への備えとして、守りを厚めにするのが賢明です。
分散を重視する方
米国だけでなく、欧州や新興国の割安な株式にも目を向けましょう。地域を分散させることで、特定の国に依存するリスクを避けられます。
「金利が下がれば株は上がる」という単純な思考はもう終わり。景気後退とインフレの両にらみで、賢く資産を配分する時代です。
マーケット観察日記: 経済コラム 一覧
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
著者情報
投資歴25年の個人投資家Sakumiが執筆。初心者向けに実体験に基づいた投資ノウハウや口座選びのポイントを発信中。
